YAMAGATA CREATIVE CITY CENTER Q1

入居テナント紹介 [3-A]
株式会社モンテディオ山形

代表取締役社長 相田健太郎さん


Q:モンテディオ山形がQ1に入る理由をお聞かせください。

プロサッカークラブであるわたしたちモンテディオ山形がこれまで拠点としてきたのは、ご存知の通り、天童市にある山形県総合運動公園です。ただ、試合に実際にご来場いただいているお客様をよく見ますと、その6割を占めるのが山形市民のみなさまであるということがわかっています。マーケットの中心が山形市である以上、このまちにもひとつの活動拠点を置きたいという考えは以前からありました。いろいろな物件を当たってきたうえでこのQ1という場所を選んだわけですが、決め手となった理由のひとつは、アクセスの良さです。山形駅からほど近く、徒歩圏内であることがまずはすごくいい。そしてもうひとつは、ふつうのオフィスビルではなく元々は小学校だったという物語があり、市民の方たちの思い出が詰まった大切な場所であるということでした。

実際のところ、山形市民のみなさまからは「アクセスが悪いから天童のスタジアムには行きづらい」というお声もいただくこともあります。自家用車での移動があたりまえな山形市民のなかにはそう思われる方がいらっしゃるのもわかります。でも、ちょっとためしに、山形駅から電車に乗り、天童南駅から15分歩いてみてください。スタジアムに近づくほどに興奮とワクワクが高まっていくその道すがらもサッカー観戦の醍醐味のひとつです。みんなで山形駅に集合し、電車一両をジャックして一斉にスタジムに向かうのも面白いでしょうし、ランニング好きなひとたちでQ1に集合して、スタジアムまでの約12kmの道のりを一緒に走っていくなんていうのもいいでしょう。アクセスひとつとっても、市民のみなさまにいろんな提案ができると思っています。

また、選手のなかには山形市に暮らす者も少なくありませんから、市民のみなさまとのコミュニケーションも自然に生まれるでしょう。選手が散歩しているふだんの姿や公園でこどもサッカーする光景を見てもらったり、挨拶を交わしたり。ささやかでもこの山形市というまちでどんどんアクションやコミュニケーションをしていけば、共感してもらえる物語が増え、もっと多くの市民のみなさまに試合を見に来てもらって、みんなで盛り上がっていけるはず。サッカーの熱狂は、まちの経済を動かすエンジンにも、まちを元気にする原動力にもなっていくと思っています。

Q:Q1での活動の構想をお教えください。

現在わたしたちモンテディオ山形がめざすのはもちろん「J1昇格」。そして、もうひとつは「平均観客動員数1万人」です。「毎回1万人を集客している」と言えるかどうかは、クラブチームとしてはもちろん、山形という地域にとっても非常に大きな意味のあること。しかし、2019年時点で8,300人ほどであった動員数はコロナ禍によって大きく落ち込み、それが2022年になってようやく6,500人くらいにまで回復してきた状況です。そんななかで、これから多くのみなさまにゼロから新しい観客となっていただき、目標を達成したい。そのためのコミュニケーションをこのQ1という場所からはじめていきたいのです。

Q1にひらくのは、わたしたちモンテディオ山形のサテライトオフィスです。そこは同時にまた、グッズ販売を行うショップでもあります。さらには、これからのモンテディオ山形のクラブ運営を担っていく10代20代の若者たちが集まる活動拠点ともなっていくことでしょう。というのも、わたしたちは2022年から「U-23マーケティング部」というプロジェクトをスタートさせていまして、大学生や高校生など次世代の中核を担う若い人たちに積極的にモンテディオ山形の事業に参画してもらい、どうやったら若年層の新規ファンを獲得できるのか、自ら考え、企画を立て、実践してもらうという試みを積み重ねているところです。若い彼らがふらっと集まってはワイワイと意見交換したり企画したりする部室のような場所にしたいのです。そのとき、このQ1という場所やここに集まっているクリエイターのみなさんからも、U-23マーケティング部の若い彼らは大きな刺激を受けることでしょう。

サッカーというのはエンターテインメントでもありますから、わたしたちはある意味ではエンタメの会社。若い力こそ必要です。多少の失敗があったとしても、若くて自信のある若者たちが周りに叱咤激励されながらガンガン活動して前に進んでいくほうが会社もまちもフレッシュになっていくはず。そんな流れをこのQ1からつくっていきたいですね。

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