秋田の東部、人口約8,300人の五城目の商店街の一角に『ただのあそび場』と名のつく場所がある。それは空き物件が簡単にリノベーションされ、子供たちが文字通り、タダで遊びに来ることができる屋根のある公園のような空間。
ここには、いつも学校帰りの子供たちや、近所の親たちが集まり、遊んだり宿題をしたり……。
すると、留学経験のある住民が英会話教室を始めたり、美大卒の画家が絵画教室を始めたり、まちの女性たちが集まって映像鑑賞会をしたり、次々に自主的なサークルが生まれている。
今となっては、街のみんなが気楽に集まる場所である。(現在は、新型コロナウイルスの影響を鑑みて、町民が予約制で利用可能)
それを民間でつくり、運営しているのが今回のゲスト、丑田俊輔さん。家賃や改装費、資材は自分たちで持ち寄る。まるでパブリックスペースを民間が作って運営しているようだ。
一見、慈善事業のようにも見えるけれど、持続していくための収支にきちんと向き合い、この場所ができたことも相まって周辺に次々と小さな商いが立て続けにできている。小さな経済が動き始めているのだ。
丑田さんはなぜこの場所を作ったのか?
どのようにしてこの場所を運営しているのか?
『ただのあそび場』が街に何をもたらしたのか?
あそびとまなびと地域の経済の関係性について掘り下げていきたい。
─馬場正尊─
テーマ=第6回クリエイティブ会議「あそびとまなびが地域の未来をつくる。─『ただのあそび場』から生まれるクリエイティブと地域経済─」
開催日時=2021年1月20日(水)18:00〜19:30
会場=YouTubeにてオンライン配信(申込フォームからお申込みいただいた方へ後日URLをお送りいたします)
登壇者=
丑田俊輔(Shunsuke Ushida)ハバタク株式会社代表取締役・シェアビレッジ株式会社代表取締役・プラットフォームサービス株式会社取締役
モデレーター=
馬場正尊(Masataka Baba)株式会社Q1代表取締役・東北芸術工科大学教授
アイハラケンジ(Kenji Aihara)株式会社Q1取締役・東北芸術工科大学准教授
主催=山形市・株式会社Q1
企画運営=株式会社Q1
お問合せ=hello@qichi.jp
【登壇者プロフィール】
丑田俊輔(うしだ・しゅんすけ)
千代田区の公共施設をまちづくり拠点として再生する「ちよだプラットフォームスクウェア」、日本IBMの戦略コンサルティングチームを経て、2010年にハバタク(株)を創業。新しい学びのクリエイティブ集団として、国内外を舞台に様々な教育事業を展開。2014年より秋田県五城目町を拠点に、田舎発起業家を育む「ドチャベン」、古民家を舞台に地域をつなぐ「シェアビレッジ」、遊休施設を遊び場化する「ただのあそび場」等を推進。2018年、人と事業と文化がそだつビル「錦町ブンカイサン」を神田に開設。2020年、シェアビレッジを法人化し、村づくりを民主化する「共創型コミュニティプラットフォーム」を展開中。