やまがたクリエイティブシティセンターQ1の3階［3-H］ ROOTS & Technique では、山形県最上町で陶芸工房を構えるカムロ窯の展覧会「Sprout／Pottery」を開催いたします。

カムロ窯は、陶芸家川和田宗太郎・秋元哉子が2021年9月に山形県最上町に構えた陶芸工房です。200ヘクタールほどの広大な敷地が広がる前原高原に位置し、最上町地域おこし協力隊として陶芸体験やワークショップなどを行いながら作陶を続けています。

カムロ窯は主に粉引という技法を用いた器を制作しています。 粉引は、鉄を多く含んだ赤土という粘土を使い、成形・削りをした半生状態の器に、鉄分の含まない白土の泥を掛けていきます。これを白化粧といい、その白化粧を施した上から釉薬をかけ焼成することで粉引が完成します。赤土と白土の種類の違う粘土同士が馴染むことにより、歪みや色合いの変化、磁器の器とは違う土が持つ独特の表情が魅力のひとつになっています。

また、赤土と白土、釉薬の関係から色幅が多くあるのも粉引の特徴のひとつです。カムロ窯の粉引はしら化粧が薄く、透明な釉薬から薄い緑や青みがかったものを作陶しています。これは四季折々の気候と景観のもとで広大な自然と地域のコミュニティに向き合い、陶芸と土地について考えながら制作を続けている彼らならではの特徴といえるでしょう。

今回の展示「Sprout／Pottery」では、カムロ窯の器を展示・販売します。工房のある最上町は、積雪量が多く、陶芸をする身としては過酷な環境のもとで冬を越さなければなりません。今回の4月の展示を引き受けたことは、早春の芽吹きのような陶芸家としての逞しさを感じます。また、4月22日［土］の14:00からカムロ窯の川和田宗太郎とROOTS＆Technique店長のトークイベントを実施いたします。インスタグラムでのライブ配信も予定しております。地元山形で活発に活動する若手陶芸家をこのQ1からご紹介できたら幸いです。
ぜひやまがたクリエイティブシティセンターQ1にお越しください。

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【作家プロフィール】
カムロ窯
陶芸家川和田宗太郎・秋元哉子が2021年9月に山形県最上町に構えた陶芸工房。
主に粉引という技法を用いた器を制作している。
川和田・秋元は東北芸術工科大学を卒業後、観光資源の創出と町有施設の利活用をミッションに最上町地域おこし協力隊に着任し、四季折々の気候と景観に魅せられ最上を拠点として作陶を行う。

川和田宗太郎（かわわだ・しゅうたろう）／陶芸家・最上町地域おこし協力隊
1998年宮城県仙台市生まれ
2021年に東北芸術工科大学　芸術学部美術学科工芸コース陶芸専攻卒業

秋元哉子（あきもと・かなこ）／陶芸家・最上町地域おこし協力隊
1997年青森県五所川原市生まれ
2020年に東北芸術工科大学　芸術学部美術学科工芸コース陶芸専攻卒業

【展覧会詳細】
会期：4/22［土］〜 5/7［日］水曜定休
時間：10:00〜18:00
会場：やまがたクリエイティブシティセンターQ1 3階［3-H］ROOTS & Technique
入場料：無料（事前申込不要）
※ROOTS & Techniqueは株式会社Q1が運営するギャラリーです
※展示販売あり
※作家在廊日は4/22、4/23、5/7です
※4/22［土］14:00〜　トークイベントあり

【注意事項】
※山形市中央駐車場をご利用の方は運営事務所まで駐車券をお持ちください。無料割引いたします（最大5時間）
※施設向かいNTTビルと山形グランドホテルの間にQ1専用駐車場あり（22台）
※隣接する山形市立第一小学校の駐車場は利用できませんのでご注意下さい