やまがたクリエイティブシティセンターQ1周年記念イベント「グランマルシェ」2日目に開催された、横山起朗ベヒシュタインピアノコンサート「C.BECHSTEIN L #129813」を振り返ります。
市立第一小学校旧校舎(以下「旧校舎」)をやまがたクリエイティブシティセンターQ1に整備する際、躯体剥き出しの閉ざされた空間の中に、一台のピアノが発見されました。
それは、旧校舎の落成記念として寄贈され、小学校の長い歴史を共に歩んだ「C.BECHSTEIN L #129813(ベヒシュタイン)」であることがわかりました。
経年劣化が激しく、使用不可だったベヒシュタインでしたが、やまがたクリエイティブシティセンターQ1へのリノベーションと共に修繕され、創造都市やまがたのシンボルとして現代に蘇りました。
周年記念の節目にベヒシュタインピアノを演奏してくださったのは、ピアニスト横山起朗さんです。
普段は、宮崎、東京、ポーランドを拠点に音楽活動をされている横山さんですが、この度、山形ブラジル音楽協会のみなさまにご紹介いただき、コンサートが実現しました。
コンサートの導入にはクラシックを演奏いただき、ご自身で作曲された曲へと続いて行きます。
グランマルシェのテーマである「ROOTS & Technique」や、Q1という空間からインスピレーションを得た即興音楽を演奏していただきました。
演奏の背景で映し出される映像との融合は美しく、横山さんの演奏から、過去の記憶(歴史)と現在の感動を結びつける特別な響きを感じ取ることができました。
横山起朗さん、fete musiqueのみなさま、そして開催にご協力いただいた山形ブラジル音楽協会のみなさま、周年記念の夜に素敵な音色をありがとうございました。