YAMAGATA CREATIVE CITY CENTER Q1

2025年度授業【1限目】「シン・おむすび論」
9月27日[土]に開講!

PlayQ ✕ ROLLING MOUNTAIN

表現の種(たね)をみつける、中高生向けアートの学校  ROLLING MOUNTAIN COLLEGE 2025

PlayQ(プレイキュー)は、「こどもの創造的学びの活動を通して〈創造都市やまがた〉を実現する」をコンセプトに、クリエイティブとテクノロジー、ビジネス、そしてエコロジーの4つの領域を行き来できる山形・東北らしい新しい人材育成を目指した、株式会社Q1と山形市が主催するプログラムです。

2025年度のPlayQは、昨年から引き続き、中高生向けアートの学校「ROLLING MOUNTAIN COLLEGE」(ローリングマウンテンカレッジ)を開校します。今年のテーマは「食」。山形で「食」に関する活動を実践する人たち(=表現者)と出会い・触れ合う中で、参加者一人ひとりの中にある「何か」を感じ、掴み取る連続授業を展開します。

2024年度授業の様子

ローリングマウンテンカレッジ 校長のことば  永岡大輔


ローリングマウンテンカレッジは、表現の学校だ。

表現といっても、絵を描いたり文章を書いたり歌をうたったりするだけじゃない。絵や文章や歌といった、いわゆる表現にはそのための「種」が必要で、それを見つけることを大事にしている場所といえる。昨年は、山形美術館の学芸員・岡部信幸さんの案内で美術館の裏側をのぞいたり、山形大学の考古学の先生の松本剛さんと山に入ったり。グラフィックデザイナー・吉田勝信さんとは植物のお茶を使った印刷を体験したし、僕が取り組んでいるアートプロジェクト「球体の家」の実験に参加してもらったりもした。この学校のプログラムは、驚くほど自由で意外なほど生真面目な、ちょっとへんてこな大人たちに出会う旅のようなものだ。

そして、今年は「食」をテーマに旅をしようと思う。僕たちは、お腹が空いていては何もできない。なのに、日々の食事をついつい適当にすませたりしてしまう。だけど、食べることは生きることに直結している。だからこそ、みんなで真剣に「食」を楽しみ、「食」について考えたい。田んぼで米を収穫したり、料理家さんと一緒におむすびをに作ったり、山形の郷土食・青菜漬けに挑戦したり。シンプルに「食」に向き合い、その奥深さに触れてみよう。すべての人にとって根源的な「食」。このとても深く謎に満ちたテーマをめぐって、堂々巡りをしながら一緒に向き合いたい。

きみのなかに、きみだけの表現の芽が生まれることを願って。

直写で似顔絵を描く永岡大輔校長(左)、被写体の吉田勝信先生(右、2024年度1,5限目担当教員)

【1限目】シン・おむすび論
─おまえはおむすびの何を知っているのか?─


「食」をテーマに展開する、今年の「ROLLING MOUNTAIN COLLEGE」1限目は、大石田町の旧次年子小学校にて「調香菜 umui」を主宰する、Umui Emiko(うむい・えみこ)さん、高橋廣道さん夫妻をお迎えして、「おむすび」についてのワークショップを展開します。お米の炊き方から、おむすびのにぎり方、具材の話、おむすびの形の話題まで、実際に調理をしたり食べたりしながら、日本の食文化のど真ん中にある「おむすび」について、皆さんと一緒に手や体を動かして考えてみたいと思います。

開講日時
2025年9月27日[土]10:00〜13:00(終了予定)
場所
やまがたクリエイティブシティセンターQ1 2階 ツインキッチン[2-E]
対象
13〜18歳(中学1年生から高校3年生)を基本とします
※上記以外の方で参加希望の方は申込みフォームからお問合せください
※親子での参加も歓迎します
定員
10名程度
参加費
1名あたり500円[税込]
申込方法
[申込フォーム]からお申し込みください

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講師紹介


Umui Emiko(うむい・えみこ)
調香菜 umui 主宰

1972年11月24日生まれ。大学卒業後、塾の講師、花屋を兼業 結婚、妊娠、出産を経て、幼い頃から考えていた飲食の道へ。カジュアルイタリアンから、イタリアン、和食の店で働く中、 食への疑問を募らせる。体調悪化で休職、家族の健康や成長を見つめ、以前からの飲食業への疑問とも照らし合わせ、援農をさまざま体験し、起業を志す。2011年3月神奈川で東日本大震災を経験、同年、東京池尻大橋にてumui開業。長年の飲食業への疑問、食と心身の関係性、震災を経て有る自身の生きる意味を“やさいのさら“に表し始める。2014年家族の様々な問題からかねてより縁ある山形へ移住。離婚を経て、次年子へ、そして陶芸家高橋廣道と再婚。2017年旧次年子小学校にて「調香菜umui」開業。やさいのさらでは、野菜の可能性を。相方との暮らしでは、土、日、水から成る器と食の在り方、生きることの意味、山間の地域で暮らす楽しさを。ライフワークとして発信し続ける料理講座コシラエル味覚の授業 “en”feel per sensation主催。男子2名の母でもある。

高橋廣道(たかはし・ひろみち)
陶芸家

1971年東京生まれ。陶器浴槽、大物陶芸製作会社(株)BRIDGE次年子窯 代表取締役。信楽焼伝統工芸士、三苫茂美氏に師事(1993年)。陶芸造形グループ「SEEDS」入会(1995年)。信楽焼陶器浴槽製作会社(有)陶彩入社(2003年)。信楽焼伝統工芸士認定(2007年)。山形県大石田町次年子、廃校になった次年子小学校に(株)BRIDGE次年子窯を設立。主に陶器浴槽を製作。納入実績として、大石田あったまりランド深掘、らく、天童温泉「松の湯」、瀬見温泉「観松館」、秋保温泉「華の湯」、花巻温泉「紅葉館」、神戸ユメノマド、キャラバンパーク所沢、他日本全国の温泉旅館、サウナ、個人邸など。個展として、京都ギャラリーマロニエ、東京ギャラリーGAN,f。受賞歴として、大阪トリエンナーレ特別賞(2001年)、朝日陶芸展奨励賞(2003)。

永岡大輔(ながおか・だいすけ)
ROLLING MOUTAIN COLLEGE 校長/アーティスト

山形県生まれ、横浜市在住。記憶と身体との関係性を見つめ続けながら、創造の瞬間を捉える実験的なドローイングや、鉛筆の描画を早回しした映像作品を制作。制作の痕跡が意図的に残される作品は、作者の記憶ばかりではなく、失われた時間の痕跡としての余韻を空間にもたらす。また、平面や映像作品以外にも、朗読体験を通して人々の記憶をつなげるプロジェクトや、衣食住をはじめ我々の日常を取り巻く様々な側面を検証し球体型の家の実現を目指プロジェクトを進めている。近年参加した主な展覧会に、山形ビエンナーレ、documenta15(ドイツ、2022)などがある。

アイハラケンジ
株式会社Q1取締役/プロデューサー

アートディレクター/グラフィックデザイナーを生業とし、デザインとその周辺をフィールドに、さまざまなアートプロジェクトの企画・制作はもとより、ギャラリーの運営からアーティストマネジメントなども行う。PlayQ ROLLING MOUTAIN COLLEGE では、コーディネーター/教務主任を担当。

主催・企画・協力


主催:株式会社Q1(PlayQ)、山形市
企画:株式会社Q1、永岡大輔(ROLLING MOUNTAIN)
協力:Umui Emiko、高橋廣道

お問い合わせ


本件に関するお問い合わせ、ご質問等は以下までお願いいたします。

株式会社Q1 PlayQ担当
〒990-0043 山形県山形市本町1-5-19
TEL: 023-615-8099 FAX: 023-615-8098
E-mail: hello@qichi.jp

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