
PlayQ ✕ ROLLING MOUNTAIN
PlayQ(プレイキュー)は、「こどもの創造的学びの活動を通して〈創造都市やまがた〉を実現する」をコンセプトに、クリエイティブとテクノロジー、ビジネス、そしてエコロジーの4つの領域を行き来できる山形・東北らしい新しい人材育成を目指した、株式会社Q1と山形市が主催するプログラムです。
2026年度のPlayQは、2024・2025年度に引き続き、アートの学校「ROLLING MOUNTAIN COLLEGE」(ローリングマウンテンカレッジ)を開校します。このアートの学校では、「表現」を通して、参加者一人ひとりの中にある「何か」を感じ、掴み取る連続授業を展開します。
2024年度は「表現」、2025年度は「食」をテーマに授業を展開してきました。2026年度は「手」をテーマに、素材に触れ、手を動かすことから生まれる表現について考えます。今回の2限目授業は、映画『手でふれてみる世界』の上映会+ディレクタートークと、同映画の監督をされた岡野さんによる、美術作品や山形ゆかりのさまざまなモノを手で触れて鑑賞する「触察」のワークショップを実施します。
イタリア・マルケ州アンコーナに暮らす視覚に障害を持つ夫婦によってつくられた、子どもから大人まで、視覚に障害がある人もない人も訪れる、すべての人に開かれた美術館「オメロ触覚美術館」。映画『手でふれてみる世界』(児童福祉文化賞受賞)は、この美術館を追ったドキュメンタリー映画です。映画上映後には監督である岡野晃子さんと、ROLLING MOUNTAIN COLLEGE教務スタッフによるトークイベントを実施します。
※本映画は、目の見えない方、耳の聴こえない方も、誰もが安心してご視聴いただけるよう、言葉による映像の解説(音声ガイド)、日本語字幕付きで上映いたします
「触察」という、彫刻に手で触れて美術鑑賞する活動は、本映画の舞台であるオメロ触覚美術館(イタリア)にて行われ、日本では、渋谷区松濤にあった「ギャラリーTOM」がはじまりの地として知られています。映画上映後、岡野さんとともに、美術作品や山形ゆかりのさまざまなモノを手で触れて対話をしながら鑑賞する、「触察」のワークショップを実施します。
1973年生まれ。バンク・ストリート教育大学博物館教育研究科修士課程、コロンビア大学大学院美術及び美術教育研究科修士課程修了。イタリア・マチェラータ大学メディア・芸術・文化アクセシビリティ研究科修士課程修了。ヴァンジ彫刻庭園美術館にて「センス・オブ・ワンダー もうひとつの庭へ」、「すべてのひとに石がひつよう 目と、手でふれる世界」(日本展示学会賞受賞)などを企画。視覚にとどまらない感覚による美術館教育の可能性を研究しており、その一環として、ドキュメンタリー映画『手でふれてみる世界』(児童福祉文化賞受賞)を制作。


映画『手でふれてみる世界』チラシ



2023年に実施した、山形美術館での触察ワークショップより
今年のテーマは、〈手〉にしよう。
どうして〈手〉なのかと言えば、今まさに考える必要のあるテーマだからなんだ。人間はずっと手を使って生きてきた。食べることも、育てることも、直すことも、描くことも、演奏することも、誰かと握手をすることも。世界のことを知るときも、自分の気持ちを伝えるときも、僕たちはいつも手を駆使してきた。僕ら人類が進化できたのはこの〈手〉を高度に利用することができたからということもできるだろう。
ただ、近年の技術の発展は自分の手を使わずとも様々なことを可能にしてくれるようになった。これはとても便利で有用なことなのだけど、同時に忘れてはいけないことがある。それはそもそもこの〈手〉は僕らの身体の一部だと言うこと。だから安易に手を使う機会を減らしてしまうと、人類誕生からこれまで生き抜くために磨いてきた手の力を、少しずつ眠らせてしまうことになる。あるいは体の一部を忘れてしまうことにもなる。
だから今回のローリングマウンテンカレッジでは、色んな大人たちの〈手〉を見せてもらおうと思う。デザインをする手。 料理をつくる手。 布を染める手。印刷する手。 誰かを感じる手。
大人たちは、手を通じた面白い技術を見せてくれるけど、大切なのはそれだけじゃない。むしろ、それぞれの人が手を通じてどんなことを考えてきたのか、生き方みたいなものが見えてくるんじゃないかと思う。手は僕たちのとても深くにある部分と繋がっているからなんだ。
また、君たちにも自分の手をたくさん使ってほしい。うまくできるかどうかはあまり気にしなくていい。何かをつくることも、失敗することも、誰かと一緒に考えることも、全部手を使ってしかできないことだから。約半年。長いような短いようなこの時間を、みんなで悩みながら、自分の手を育ててみよう。
山形県生まれ、横浜市在住。記憶と身体との関係性を見つめ続けながら、創造の瞬間を捉える実験的なドローイングや、鉛筆の描画を早回しした映像作品を制作。制作の痕跡が意図的に残される作品は、作者の記憶ばかりではなく、失われた時間の痕跡としての余韻を空間にもたらす。また、平面や映像作品以外にも、朗読体験を通して人々の記憶をつなげるプロジェクトや、衣食住をはじめ我々の日常を取り巻く様々な側面を検証し球体型の家の実現を目指プロジェクトを進めている。近年参加した主な展覧会に、山形ビエンナーレ、documenta15(ドイツ、2022)などがある。PlayQ ROLLING MOUTAIN COLLEGE では、校長を担当。
1979年大阪生まれ。京都精華大学芸術学部デザイン学科建築専攻卒業。UMA/design farm代表。名古屋芸術大学特別客員教授。大阪を拠点に文化や福祉、地域に関わるプロジェクトを中心に、グラフィック、空間、展覧会や企画開発などを通して、理念を可視化し新しい体験をつくりだすことを目指している。「ともに考え、ともにつくる」を大切に、対話と実験を繰り返すデザインを実践。著書に『One Day Esquisse:考える「視点」がみつかるデザインの教室』。PlayQ ROLLING MOUTAIN COLLEGE では、教頭を担当。
アートディレクター/グラフィックデザイナーを生業とし、デザインとその周辺をフィールドに、さまざまなアートプロジェクトの企画・制作はもとより、ギャラリーの運営からアーティストマネジメントなども行う。PlayQ ROLLING MOUTAIN COLLEGE では、コーディネーター/教務主任を担当。
主催:株式会社Q1(PlayQ)、山形市
企画:株式会社Q1、永岡大輔(ROLLING MOUNTAIN)
協力:岡野晃子
本件に関するお問い合わせ、ご質問等は以下までお願いいたします。
株式会社Q1 PlayQ担当
〒990-0043 山形県山形市本町1-5-19
TEL: 023-615-8099 FAX: 023-615-8098
E-mail: hello@qichi.jp